イベント2025年
芋煮会
2025年11月2日(日)
医局ミーティングルーム
毎年恒例の東北秋の風物詩である芋煮会を開催しました. 今年も38名と多くの方にご参加いただきありがとうございました. 血液内科, リウマチ膠原病内科医局メンバーだけでなく, 腎臓・高血圧内科, 糖尿病代謝・内分泌内科, 東14階病棟からも, 普段一緒に診療を行うメンバーから幅広くご参加いただきました.
昨年雨天で開催できなかったため, 今年こそは晴れた空の下, 広瀬川牛越橋下での開催を予定して準備しておりましたが, 昨今の熊出没の影響で, 安全面を配慮して, 2年連続での屋内開催となりました.
代わりに, ワールドシリーズ第7戦がちょうど放映しており, 大画面でパブリックビューイングを行い, ドジャースの最後まで諦めない全員野球の姿を皆で応援して盛り上がり, 当医局のチーム力も高まったかと思います.
今年も山形芋煮, 米沢芋煮, 宮城芋煮と3種の芋煮をはじめ, はらこ飯, 牡蠣料理 (蒸牡蠣, カキフライ, 牡蠣飯), 秋刀魚, 手作りパン, 焼きそば, カレーと豊富なメニューと各地の日本酒, ワイン, ビールといったお酒で食欲の秋を満喫しました.
SARS-CoV2流行後, 多くのイベントがなくなりましたが, 数少ないイベントですので, 可能な限り続けていければと思います. また来年, 一緒に同じ鍋の芋を食べましょう.

第12回ベーシックリサーチカンファレンス
2025年10月31日(金)および11月1日(土)
富士ソフトアキバプラザ
森健太郎先生が発表を行いました。
【演題名】
新規リコンビナント・インブレッドマウスMXH10/Mo-lpr/lprにおけるpoly(I:C)誘導性半月体形成性糸球体腎炎の検討
【筆頭演者・共著者】
森 健太郎1, 2、アリウンブヤン・スフバートル3, 4、阿部 真也5、石井 悠翔2、白井 剛志2、森 士朗3, 4、能勢 眞人3、藤井 博司1, 2、小玉 哲也3
【所属】
- 東北大学大学院 医学系研究科 臨床免疫学分野
- 東北大学病院 リウマチ膠原病内科
- 東北大学大学院 医工学研究科 腫瘍医工学分野
- 東北大学大学院 歯学研究科 顎顔面口腔腫瘍外科学分野
- 東京科学大学 総合研究院 難治疾患研究所 恒常性医学分野
【参加報告】

本学会は日本リウマチ学会の主催により、免疫学やリウマチ膠原病疾患に関する基礎研究の発展を目的として開催されているものです。全国の若手研究者による最新の成果発表や、第一線で活躍する先生方の講演を通じて、最先端の知見に触れる大変貴重な機会となりました。特に、シングルセル解析や空間トランスクリプトミクスなどの先端技術を応用した研究が多く、疾患病態の解明が急速に進展していることを実感しました。私自身も現在進めている研究の成果をポスター発表として報告する機会をいただきました。研究はまだ発展途上ではありましたが、多くの先生方と意見交換を行い、とても有意義な経験となりました。今回の経験を糧に、今後さらに研究を発展させてまいります。末筆ながら、本発表にあたりご指導を賜りました先生方に、心より御礼申し上げます。
(文責:森 健太郎)
ACR Convergence 2025
2025年10月24日(金)~29日(水)
Chicago
片倉世雄先生が発表を行いました。
PET-CT Based Distribution of Arterial Involvement and Its Association with Clinical Outcomes in Takayasu Arteritis
Rochester大学に留学中の矢坂健先生が発表を行いました。
Rheumatoid factor is associated with increased gut permeability and migration of B cells to the joint via CXCR3 in rheumatoid arthritis

2025年10月24日~29日にかけて,シカゴ で開催されたアメリカリウマチ学会(ACR)に参加致しました. 高安動脈炎に対するPET/CTの臨床的意義をポスター発表しました. 大型血管炎に対するPET/CTの有効性が, 主に巨細胞性動脈炎を中心として注目されておりますが, それを高安動脈炎で検証したものです. 活発なディスカッションに恵まれると共に, 同じ疾患名を冠していても, 国や地域によって臨床像はかなり異なっている印象を受けました.
臨床研究はCAR-T細胞療法注目が集めており, 丸一日分のセッションがすべてこのテーマで埋め尽くされるほどでした. 一方, 基礎研究は空間トランスクリプトミクスに代表されるハイスループット解析を大規模サンプルに適用した研究が数多く見られ, 時間的・経済的コストの大きさを感じさせる発表が目立ちました. そうした中で, 月並みな感想ではありますが, ウェットな実験的検証や実臨床のニーズと呼応するトランスレーショナルな視点の効いた研究はひときわ輝いており, 自身の研究の方向性を改めて見つめ直す機会となりました.
初のACR参加と単身渡米ということもあり当初は不安もありましたが, 現地では留学中の矢坂先生が兄のように親切に面倒を見てくださり, 孤独を感じることなく学会を満喫できました. 早朝, 味わい深いコーヒーを求めて散策することから1日がはじまり, 午前の演題で昼食に花を咲かせ, 午後は新進気鋭の研究者たちの発表を時差ボケで多少まどろみながら拝聴し, 夕はシカゴピザやステーキを囲み互いの研究生活や近況を共有する. 研究や論文執筆に追われる慌ただしい日々を離れ, 夢のような時間を過ごしました. こうした国際学会を通して, 単なる知識のアップデートに留まらず, 医者/研究者としての自分の感性や立ち位置を調整することも非常に重要だと感じました.
昨今の円安はなかなか財布に堪えましたが, それ以上に得るものの多いACRとなりました. このような貴重な機会を頂きましたこと, 医局員の皆様には心から感謝しております.
(文責:片倉 世雄)
第17回 血液免疫病学セミナー
2025年9月20日(土)
仙台国際ホテル

毎年恒例の血液免疫病学セミナーを開催し多くの方に参加いただきました.
本セミナーは公益財団一迫記念READ血液アカデミーの御支援のもと, 毎年秋に行われている医学生や研修医, 専攻医を対象とした日常の臨床で役立つ実践的な血液内科学, リウマチ膠原病学の知識を学んでいただくためのセミナーです. 医局員が厳選したTipsやチームディスカッション用の症例を用意して参加者の皆さんに積極的に学んでいただきました. 今年は懇親会にて, 秋保で開催されていた際に行われていた参加者交流型ビンゴ大会も再開し, 参加者同士の交流場にもなったかと思います.
稀で難しそうな印象のある分野かもしれませんが, 日常で出会うことも少なくなく, 気軽にこれらの分野の専門家に学べ, これらの分野に興味を持っていただける機会を今後も提供していけたらと思います.
(文責: 石井 悠翔)


第27回アジア太平洋リウマチ学会
2025年9月3日(水)~7日(日)
福岡県福岡市 福岡国際会議場

今年のアジア太平洋リウマチ学会では, 4人がポスター発表をしてくれました.
森 健太郎先生
Long-term efficacy of avacopan for induction therapy in ANCA-associated vasculitis: a retrospective study using Japanese multicenter cohort data (J-CANVAS Study)
片倉 世雄先生
Utilization of tofacitinib and changes in serum ferritin in anti-melanoma differentiation-associated gene 5 antibody-positive dermatomyositis
5年生 中西 進斗さん
Utility of PET-CT in Detecting Underlying Arteritis in Atypical Cogan Syndrome: A Case Report and Literature Review
5年生 小林 優希さん
Spontaneous Improvement of Myositis in Scleromyositis with Positive Antibodies for SMN, U1RNP, SSA/Ro52, SSSCA1, cN1A, and Ki by A-cube
国際学会ということで英語での討論になりましたが, 皆多くの質問に答えていました. 多国籍の参加者と交流し, アジア太平洋エリアでのリウマチ診療について理解を深め流ことができたようです. 私も学生さんの引率以外にJCRのJ-STAR-IRという国際交流の組織の一員として, アジアの若手リウマチ医の方々と交流する機会をいただきました. 初めてのアジア太平洋リウマチ学会に参加し, 学びの多い経験となりました. 来年は韓国での開催になります. 来年も世界を視野に演題を準備できればと思います.
(文責:石井 悠翔)
星先生が令和6年度 The Best Teacher Awardsを受賞されました
当科星先生が教育での業績を認められて, ”The Best Teacher Awards”を受賞されました.
検査が少ない代わりに患者さんと向き合い, 訴えや所見にじっくり向き合う診療科になります. 星先生をはじめとした病棟の先生が診療のエッセンスを教えてくれています. SGTの学生さんや高次修練の学生さんが回ってきてくれるのを楽しみにしております.(文責:石井 悠翔)



第235回日本内科学会 東北地方会
2025年6月21日(土)
宮城県仙台市 仙台国際センター 展示棟

第235回日本リウマチ学会北海道・東北支部学術集会が行われました。
当科からは,
医学部医学科6年 孫 正康さんが、14. 妊娠契機に発症した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 (EGPA) の1例で発表しました。
藤井 博司教授が初期研修医プレナリーセッションの座長をされました。
既報のまとめから妊娠を契機に発症したEGPA患者さんは重症病変を複数持つことが多いことや妊娠は治療法が制限されることから母体や胎児の転帰が不良であることが多いことを報告してくれました。
EULAR2025
2025年6月11日(水)~14日(土)
スペインバルセロナ
Publication onlyとなった演題が多かったですがEULAR2025に参加してきました。今回の会場は各会場がかなり離れており、各セッション間の移動が大変でしたが、最先端の研究動向を肌で感じることができ、世界各地からの研究者とディスカッションをする良い機会でした(写真は高安動脈炎を精力的にやられているインドのMisra先生と)。バルセロナ名物のスリにもあいました...店員がスリでした...(白井)。

2025 ABS1081 REAL-WORLD EVIDENCE FOR SWITCHING MOLECULAR TARGETED DRUGS IN TAKAYASU ARTERITIS,
T. Shirai, Y. Ishii, H. Sato, H. Fujii
2025 ABS0312 EFFICACY OF AVACOPAN AS INDUCTION THERAPY IN ANCA-ASSOCIATED VASCULITIS: A JAPANESE MULTICENTER COHORT STUDY (J-CANVAS STUDY),
K. Mori, T. Shirai …, …, …, …. Y. Ishii, H. Sato, H. Fujii.
2025 ABS0952 ASSOCIATION BETWEEN DISEASE SEVERITY IN ELDERLY PATIENTS WITH ANCA-ASSOCIATED VASCULITIS AND FAMILY CAREGIVER BURDEN: A MULTICENTER COHORT STUDY USING J-CANVAS,
N. Oguro, Y. Ogawa, …, T. Shirai, et al.
2025 POS0682 MYCOPHENOLATE MOFETIL VERSUS AZATHIOPRINE FOR REMISSION MAINTENANCE IN MICROSCOPIC POLYANGIITIS AND GRANULOMATOSIS WITH POLYANGIITIS: A RETROSPECTIVE STUDY USING J-CANVAS REGISTRY,
Y. Kukida, T. Kida, H. …, T. Shirai, et al.
2025 ABS0329 SAFETY PROFILE OF AVACOPAN IN ANCA-ASSOCIATED VASCULITIS: INSIGHTS FROM THE JAPANESE MULTICENTER J-CANVAS STUDY,
T. Uchida, S. Fukui, …, T. Shirai et al.
第69回日本リウマチ学会総会・学術集会
2025年4月24日(木)~26日(土)
福岡県福岡市 福岡国際会議場・福岡サンパレス・福岡国際センター
第69回日本リウマチ学会総会・学術集会が長崎大学 川上 純 教授主催で行われました.
当科からは, 下記の通り発表を行いました.

白井 剛志 先生
ワークショップ11 大型血管炎 座長
シンポジウム12-4 グルココルチコイド治療の副作用とマネジメント
リウマチ膠原病と動脈硬化

石井 悠翔 先生
International Concurrent Workshop 4-5 Biologics for SLE
The effectiveness of anifrolumab to systemic lupus erythematosus in single-center retrospective study

森 健太郎 先生
ワークショップ74-1 ANCA関連血管炎の治療戦略
ANCA関連血管炎の寛解導入におけるグルココルチコイド急速減量プロトコールの長期的有効性の検討:J-CANVASレジストリを用いた後方視的コホート研究

片倉 世雄 先生
International Concurrent Workshop 19-3 Connective tissue diseases 2
The efficacy and infectious risk of tofacitinib in anti-melanoma differentiation-associated gene 5 antibody-positive dermatomyositis

廣田 泰 さん 医学部6年生
近未来のリウマチ医セッション2-5
SLEに大動脈炎を合併しトシリズマブで加療した一例
本学会でも, 複数の最新の知見を報告することができました。
医学部6年生の廣田さんも練習を重ねて, 質問にしっかりと答えていました.
(文責:石井 悠翔)
第122回日本内科学会総会 2025年4月18日(金)~2025年4月20日(日)
日本内科学会ことはじめ 2025年4月19日(土)
大阪府大阪市 大阪国際会議場・リーガロイヤルホテル

日本内科学会総会では, 片倉 世雄先生が一般演題「自己免疫疾患に伴う続発生肺胞蛋白症をきたした3例」という演題で発表しました.
日本内科学会ことはじめでは, 医学部医学科6年 孫 正康さんが「新型コロナウイルス感染により十分な寛解導入ができず, 経過中に肥厚性硬膜炎の増悪に伴い中枢性尿崩症を合併した多発血管炎性肉芽腫症の1例」という演題で発表してくれました.
来年は張替先生が会長で東北大学 血液内科・リウマチ膠原病内科が主催で日本内科学会総会を開催しますので, 来年のことはじめに活かせるよう初めから最後まで参加してきました. 今回の演題を参考により次回はより多くの学生, 研修医に内科学に興味を持ってもらえるよう刺激的で魅力的なことはじめを主催するため, 医局員一同全力で取り組んでまいります.
(文責:石井 悠翔)
第114回日本病理学会総会
2025年4月17日(水)~19日(金) 仙台
ワークショップ1「血管疾患の病因・病理:アップデート」にて、白井剛志先生が招待講演を行いました。
演題名:高安動脈炎と潰瘍性大腸炎に共通する自己抗体

令和6年度医学部奨励賞・第412回東北医学会奨学賞授与式
2025年1月9日(木)
白井剛志先生が令和6年度東北大学医学部奨学賞 金賞 を受賞しました。
また宮城県医師会新年会において令和6年度宮城県医師会医学奨励賞を受賞しました。
研究テーマ
高安動脈炎と潰瘍性大腸炎において同定した抗EPCR自己抗体を軸とした血管・腸管炎症の病態解明と臨床応用
https://www.med.tohoku.ac.jp/enc/med/
https://www.med.tohoku.ac.jp/5877/
